国際芸術祭のレガシー(後編) - 【ぼらたま】新着情報 | さいたま国際芸術祭2020

国際芸術祭のレガシー(後編)

更新日: 2017年12月11日

前編・後編の2回の記事で、さいたま市内に現在も展示されている国際芸術祭「さいたまトリエンナーレ2016」のレガシー作品について御紹介していきます。

レガシー作品の展示は、「生き生きと心豊かに暮らせる文化芸術都市の創造」に向けて、身近な場所で気軽に芸術作品を鑑賞する機会の創出を目的に行われています。さいたま市で初めて開催された国際芸術祭「さいたまトリエンナーレ2016」の記憶を引き継いだ作品を是非御覧ください。

今回は、「タムくん」の愛称で知られるタイの漫画家ウィスット・ポンニミットさんの漫画作品《時間の道》と《未来はプレゼント》の2つを御紹介いたします。

まずは、さいたま市南区の武蔵浦和駅東口付近から別所沼公園付近まで続く遊歩道「花と緑の散歩道」に点在して展示されている《時間の道》を御紹介いたします。

「花と緑の散歩道」は、さいたま市南区の住宅街に位置する四季折々の表情を見せる散歩道です。春の満開の桜回廊、初夏の色とりどりのアジサイ、秋の紅葉、冬の整然と立ち並ぶ木立の姿、どれをとっても表情が豊かで、広くさいたま市民に親しまれています。

《時間の道》はそんな「花と緑と散歩道」にタムくんの描く人気キャラクターのマムアンちゃん(マムアンはタイ語でマンゴーの意)が登場する心温まる一言が添えられた漫画作品です。実は、この漫画作品は「花と緑の散歩道」に看板の様に展開されているのです。通勤や通学、買い物あるいはジョギングと、普段の生活の中で何気なく通り過ぎる散歩道の片隅に、さいたまから遠く離れた国の作家が描いた、温かい一言を見つけてみてはいかがでしょうか。普段の散歩道がきっと、新鮮に見えることでしょう。

次に、さいたま市北区のプラザノース内のユーモアスクエアで展示されている《未来はプレゼント》を御紹介いたします。現在、ユーモアスクエア内 で大型の漫画作品の一部が壁に展示されています。

この《未来はプレゼント》は《時間の道》とは異なり、セリフが描かれていません。様々な色により構成された、大人から子どもまで誰もが楽しめる漫画作品となっています。作品のタイトル《未来はプレゼント》について、作品を鑑賞しながら思いを馳せてみる、そんなアート体験はいかがでしょうか。

作 品 名 《時間の道》
作 家 名 ウィスット・ポンニミット
展示場所 花と緑の散歩道 (さいたま市南区別所5・6・7丁目付近)

作 品 名 《未来はプレゼント》
作 家 名 ウィスット・ポンニミット
展示場所 プラザノース 1階 ユーモアスクエア (さいたま市北区宮原町1-852-1)
観 覧 料 無料