ボランティア活動レポート(30)『コカリナと童謡・唱歌』 - トピック | さいたま市シルバーバンクWeb

ボランティア活動レポート(30)『コカリナと童謡・唱歌』

更新日: 2018年07月31日
ボランティアさんの活動現場レポート第30回は、「コカリナと童謡・唱歌」です。
 今回は、岡部 仁子(おかべ きみこ)さんの活動にお邪魔しました。
 「ボランティアは、ひさしぶりなの」と仰る岡部さん。
 さて、どんな活動なのでしょうか?
 この日、岡部さんが訪れたのは中央区の「街なかデイサービス金太郎」。大きなテーブルを囲んで、職員さんと利用者さんたちが食後のお茶を飲みながら和やかに談笑しています。
 職員さんに案内されて、岡部さんもその輪に加わると、テーブルのすぐそばに譜面台を置きました。取り出したのは木製の笛です。
              
      
 皆さん、見慣れない楽器に興味津々です。「ド~レ~ミ~ファ~ソ~ラ~シ~ド」と、まずアルト笛、つぎにソプラノ笛と、かわるがわる岡部さんが吹くと、「あたしはこっちの音がいい」「音が不思議ね~」と、声が上がります。
 この楽器は、コカリナという名前で、東欧の民族楽器に由来するとのこと。1999年の長野五輪で、伐採された木から作られたことが話題となり広まったそうです。岡部さんは、たまたま聴きに行った演奏会でこのコカリナに出会い、心に沁みる音色の虜になってすぐに習い始めたそうです。
          
        
    
楽器の紹介のあと、岡部さんお手製の歌詞カードを広げて、童謡と唱歌の時間になりました。「これなんの曲でしょうか? 聴いてくださいね」と、まずコカリナで演奏します。そのあと、岡部さんは楽器をウクレレに持ち替えて、伴奏しながら皆さんと歌います。
『おうま』『かたつむり』『大きな栗の木の下で』『靴が鳴る』『港』…。歌が終わるたびに、「なつかしいね」「かわいらしいね」と、ひとしきり話に花が咲きます。落ち着いたころ、岡部さんが声をおかけして次の曲に移ります。
『ふるさと』では、「今日は皆さんのふるさとを訊いてみます」とお一人ずつに投げかけました。「あたしは秩父よ」「あたしは上野」「都会の人には向かない歌かもね」「子どもの頃は東京も田舎だったの」といっそうにぎやかに盛り上がりました。歌い終わって、「父母が出てくると涙でちゃう」という利用者さんに、「いっぱい泣いていいですよ‼」と職員さんが語りかける場面も。
 
 続いて、『海』『浜辺の歌』に、大正時代の『海』、『われは海の子』と夏の歌をゆったり楽しんだ後、『月の沙漠』では「4番まであるので、チャレンジしましょう」と岡部さん。1番、2番と歌っていき、最後まで歌い切ると、達成感でいっぱいになりました。最後に、「夕焼け小焼け」を皆で歌います。「思い出します、山の中を」「今日はよかった」と、それぞれお気持ちを口にしています。
         

 コカリナは、指導者の資格までとられた岡部さん。以前は、大勢の前で披露する形でボランティアをしたこともあったそうですが、今回のように、利用者さんのすぐそばでコカリナを吹き、一緒に歌っていただくのがいいと仰います。歌が終わるたびに、利用者さんたちのお話が弾むことについてお尋ねしました。
「主人公は利用者の皆さんだから。わたしは引き出す側です。」と穏やかにお話しくださいました。
岡部さんが橋渡し役となって、歌とともに思い出が蘇る、素敵なひとときでした。