2017-12 - 【ぼらたま】新着情報 | さいたま国際芸術祭2020
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サポーターミーティング(12月)

更新日: 2017年12月28日

【サポーターミーティング】
12月22日(金)に、市民会館おおみや旧地下食堂にて今年度9回目のサポーターミーティングを行いました。

今年度は、国内外の芸術祭レポートやサポーター自主活動について情報交換を行ってきたサポーターミーティングですが、来年からは、次回の国際芸術祭におけるサポーターの在り方について考えるワークショップの開催を予定しています。

今回のサポーターミーティングは、さいたまトリエンナーレ2016で市民参加型のアートプロジェクト《SMF学校》を実施したサイタマ・ミューズ・フォーラム SMFの浅見俊哉さんをゲストにお迎えしました。

浅見さんは、瀬戸内国際芸術祭2016パートナーシップ事業の「かがわ・山なみ芸術祭2016」でエリアキュレーターを務めたり、中之条ビエンナーレ2017にアーティストとして出展するなど、幅広い活動を展開されています。アーティストでもありキュレーターでもある浅見さんのご意見もお聞きしながら、今後のワークショップの進め方や次回の国際芸術祭に期待することについて、とても熱心な議論が交わされました。

サポーターの在り方について考えるワークショップの詳細は、決定次第、このFacebookやTwitterなどでお知らせします!

また、サポーターミーテングでは、毎回サポーターの方々から、それぞれが取り組んでいる文化芸術活動の報告をいただいています。
ここでは、その一例を紹介します。

本年9月から10月にかけて3331 art chiyoda(東京都千代田区)で開催された「ポコラート全国公募展vol.7」に出展した、サポーター加藤典子さんの作品「生着る」が、多くの作品の中から【オーディエンス賞】を受賞することとなりました!

年明けの1月7日からは、受賞者展が開催されます(ページトップの作品です)↓
http://www.3331.jp/schedule/004086.html

次回のサポーターミーティングは、1月26日(金)を予定しています。
さいたまトリエンナーレ2016の閉幕から1年以上が経ちましたが、サポーター活動はまだまだ続いています!次回のさいたま国際芸術祭に興味のある方、サポーター活動に興味のある方、是非お越しください!

●日時:1月26日(金)19:00~21:00
●会場:市民会館おおみや 地下食堂(さいたま市大宮区下町3-47-8)
    大宮駅東口から徒歩15分程度
●内容:サポーターの在り方について考えるワークショップの検討
    サポーター自主活動の報告 など

国際芸術祭のレガシー(後編)

更新日: 2017年12月11日

前編・後編の2回の記事で、さいたま市内に現在も展示されている国際芸術祭「さいたまトリエンナーレ2016」のレガシー作品について御紹介していきます。

レガシー作品の展示は、「生き生きと心豊かに暮らせる文化芸術都市の創造」に向けて、身近な場所で気軽に芸術作品を鑑賞する機会の創出を目的に行われています。さいたま市で初めて開催された国際芸術祭「さいたまトリエンナーレ2016」の記憶を引き継いだ作品を是非御覧ください。

今回は、「タムくん」の愛称で知られるタイの漫画家ウィスット・ポンニミットさんの漫画作品《時間の道》と《未来はプレゼント》の2つを御紹介いたします。

まずは、さいたま市南区の武蔵浦和駅東口付近から別所沼公園付近まで続く遊歩道「花と緑の散歩道」に点在して展示されている《時間の道》を御紹介いたします。

「花と緑の散歩道」は、さいたま市南区の住宅街に位置する四季折々の表情を見せる散歩道です。春の満開の桜回廊、初夏の色とりどりのアジサイ、秋の紅葉、冬の整然と立ち並ぶ木立の姿、どれをとっても表情が豊かで、広くさいたま市民に親しまれています。

《時間の道》はそんな「花と緑と散歩道」にタムくんの描く人気キャラクターのマムアンちゃん(マムアンはタイ語でマンゴーの意)が登場する心温まる一言が添えられた漫画作品です。実は、この漫画作品は「花と緑の散歩道」に看板の様に展開されているのです。通勤や通学、買い物あるいはジョギングと、普段の生活の中で何気なく通り過ぎる散歩道の片隅に、さいたまから遠く離れた国の作家が描いた、温かい一言を見つけてみてはいかがでしょうか。普段の散歩道がきっと、新鮮に見えることでしょう。

次に、さいたま市北区のプラザノース内のユーモアスクエアで展示されている《未来はプレゼント》を御紹介いたします。現在、ユーモアスクエア内 で大型の漫画作品の一部が壁に展示されています。

この《未来はプレゼント》は《時間の道》とは異なり、セリフが描かれていません。様々な色により構成された、大人から子どもまで誰もが楽しめる漫画作品となっています。作品のタイトル《未来はプレゼント》について、作品を鑑賞しながら思いを馳せてみる、そんなアート体験はいかがでしょうか。

作 品 名 《時間の道》
作 家 名 ウィスット・ポンニミット
展示場所 花と緑の散歩道 (さいたま市南区別所5・6・7丁目付近)

作 品 名 《未来はプレゼント》
作 家 名 ウィスット・ポンニミット
展示場所 プラザノース 1階 ユーモアスクエア (さいたま市北区宮原町1-852-1)
観 覧 料 無料

国際芸術祭のレガシー(前編)

更新日: 2017年12月07日

前編・後編の2回の記事で、さいたま市内に現在も展示されている国際芸術祭「さいたまトリエンナーレ2016」のレガシー作品について御紹介していきます。

レガシー作品の展示は、「生き生きと心豊かに暮らせる文化芸術都市の創造」に向けて、身近な場所で気軽に芸術作品を鑑賞する機会の創出を目的に行われています。さいたま市で初めて開催された国際芸術祭「さいたまトリエンナーレ2016」の記憶を引き継いだ作品を是非御覧ください。

今回は、親しみやすいモチーフの中に、もしかしたら現実の世界と並行して存在するかもしれないもう一つの世界とのつながりを散りばめた川埜龍三さんの歴史改変SF美術作品《さいたまB》を御紹介いたします。

さいたま市桜区の公共施設プラザウエストの入り口の自動ドアをくぐると不思議な光景が目に飛び込んできます。

大きな土台のうえに何やら大きな犀(サイ)の埴輪と、それを先導するかのように2体の小さな埴輪が乗っています。「一体これは何だろう!」と思って近づくと、大きな格子模様が施された土台には、ところどころビビッドなカラーのプレートが貼られています。なるほど、この石碑のような土台のプレートには作品の由来と、それぞれの埴輪作品の紹介が書かれていました。

間近に作品を眺めてから、次はプラザウエストの2階に上って、見下ろすように作品を眺めてみます。ロビーをぐるりと一周する独特の照明と相まって、1階で見た雰囲気とはまた違って見えてきます。「あ!犀の頭には綺麗な玉が乗っている!」

さらに、3階まで上がり、見てみると、ロビーを行き交う人と作品との距離感や関係性が見えたりもします。立ち止まって眺める人。インスタ映え!?の写真を撮る人。犀を見て楽しそうにする子どもたち。「この作品は大きいな!」と改めて気づけるのも実は3階からの眺めかもしれません。

まだ御覧になられていない方は是非、プラザウエスト(さいたま市桜区)へお越しください。
見慣れた日常の生活の中に作品が展示され、日常の風景や自分の生活の動線がいつもと違うように見える不思議なアート体験が待っています。

作 品 名 《さいたまB》
作 家 名 川埜 龍三(かわの りゅうぞう)
展示場所 プラザウエスト 1階ロビー(さいたま市桜区道場4-3-1)
観 覧 料  無料

撮影:Photo by 田中くん

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